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すーさんの暇つぶし

のらりくらりと日々の出来事を綴ります。

バウンドケーキの由来と製法の違い

お菓子の由来など

【パウンドケーキの由来】

英語では

「pound cake(パウンドケーキ)」

フランス語では

「quatre quarts(カトルカール)」

と呼ばれます。

 

基本的なパウンドケーキの材料はバター、卵、砂糖、小麦粉の4つのみ。

英語の「pound cake(パウンドケーキ)」はその4つの材料を1pound(1ポンド)ずつ合せたケーキという意味。

フランス語の「quatre quarts(カトルカール)」は訳すと「4分の4」。これも4つの材料を4分の1ずつ合わせたケーキという意味。

 

一部ではフランスのブルターニュ地方が発祥とも言われていますが、現在一般的に発祥とされているのはイギリスです。

なんでも、大昔のレシピがイギリスにはたくさん残っているんだとか。

 

パウンドケーキはバターケーキ(バターの量が多いスポンジ生地)の一種とされており、厳密にはフルーツ等が入ったバターケーキをパウンドケーキとは呼ばないのですが、様々なアレンジが加わっている日本ではその境界は曖昧です。

フルーツたっぷりの”パウンドケーキ”も、バニラの香りのみのシンプルな”バターケーキ”も普通に売っていますよね。

当然、日本以外にもパウンドケーキと基本配合が類似しているケーキはヨーロッパ各地にあります。

それらもいずれ紹介できたらいいな、と思います。

 

 

【製法の違い】

 パウンドケーキ(バターケーキ)は同量のバター、卵、砂糖、小麦粉を合わせて焼くだけという簡単なケーキですが、その製法は様々です。

家庭で作るにあたって代表的な作り方は2つ。

 

1つめは、「シュガーバッター法」

その名前の通り、シュガー(砂糖)とバッター(バター)を最初に合わせてから卵と小麦粉を順に加えていく製法です。

2つめは、「フラワーバッター法」

こちらも名前の通り、フラワー(小麦粉)とバッター(バター)を最初に合わせてから、砂糖と卵を加えていく製法です。

 

どちらも、利点と欠点があります。

 

「シュガーバッター法(共立て)」

一般的なレシピ本に載っているのが、このシュガーバッター法。

完成品は程よい弾力としっとり感があり、仕上がりも綺麗です。

ただし、バターに卵を加える際に分離しやすく失敗してしまうこともあります。

 

「フラワーバッター法(共立て)」

初心者にオススメしたいのが、このフラワーバッター法。

完成品はホロホロと崩れるようなやわらかさがあり、シュガーバッター法よりふっくらと膨らみ、軽い仕上がりです。

卵を加える時にはすでにバターが小麦粉と合わさっているので、分離して失敗する心配がありません。

ただし、ベーキングパウダーで膨らませるため、やや弾力に欠け、乾燥しやすい傾向にあります。

(フラワーバッター法は、バターの量を減らした配合でもやわらかく仕上がるという特徴があります。材料費を抑えられるため、安価な市販品でもこの製法が多く使われているそうです。この場合、バターと同量の小麦粉を最初に合わせて泡立て、残り小麦粉は最後(卵と砂糖の後)に加えます。)

 

このシュガーバッター法とフラワーバッター法には、全卵を加える共立ての製法以外に、卵黄と卵白に分け泡立ててから別々に加える、という別立ての製法もあります。

こちらは共立てとは異なり、あまり一般的ではありません。

試しに作ってみたことがあるのですが、共立てのフラワーバッター法と別立てのフラワーバッター法の違いは・・・私にはよくわかりませんでした。

別立ての方がやや膨らんだような気がする・・・という程度。

 

オススメしたいのは、

別立てのシュガーバッター法!

上記4つの製法を試した中では、個人的に一番好きな仕上がりでした。

バターと混ぜ合わせるのは卵黄だけなので分離する心配はありませんし、メレンゲの泡でも膨らませるので、共立てのシュガーバッター法よりもふっくらとやわらかい仕上がりになります。

難点としては、メレンゲを泡立てる手間がかかります。

また、メレンゲに入れた砂糖が溶け残りやすく、焼きあがったケーキの表面に白い点々が浮き上がってくることがあります。

この点々、味に支障はないのですが見た目が悪いので、これが出てきたらオーブンの温度を上げ、高温で焼き上げることで溶かし消しています。(焦がさないよう注意が必要です。)

 

この製法以外にも、

普通のスポンジのように卵を泡立て、砂糖を加え、薄力粉を混ぜ、最後にバターを入れるという上級者向けの製法や、

4つの材料全てまとめてミキサーに入れ混ぜ合わせるという大量生産向けの製法もあります。(この製法には卓上ミキサーと安定剤が必要です。)

 

ただ、やはり家庭で作るなら、シュガーバッター法かフラワーバッター法のどちらかになるかと思います。

一概に、シュガーバッター法は難しいけど美味しい、フラワーバッター法は簡単だけど不味い、というわけではありません。

どっしり弾力あるバターケーキが好きな人もいれば、軽くてやわらかいバターケーキが好きな人もいるでしょう。

 

どうぞお好みの製法で挑戦してみてください。